日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

2016-01-01から1年間の記事一覧

実家

に居る。 家の荷物を引っ越し業者が持って行ったからだ。 実家には何もない。漫画も、小説も、ゲームもパソコンも、何もない。 娯楽を制限された生活は僕に子供の頃を思い出させた。 子供の頃はよくファミコンをしていた。 兄と姉はスーパーファミコンをして…

この度無事に

転職が決まった。 現在僕は京都に住んでいるのだが、次の職場は東京だった。 そのため引越しをする必要があった。 東京のとある不動産屋で尋ねると良い物件を紹介してくれた。 駅から徒歩10分、リビングとキッチンがあり、お風呂とトイレは別。 洗面台は独…

天下一品祭りだと大きく告知されていたので

天下一品に行った。 日曜の昼間と言うだけあってか普段店内に二組客がいれば御礼状態の近所の天下一品が満席になっていた。 これは凄い事である。 カウンター席に座らされてあっさりの大を頼んだ。 天下一品のあっさり味とはちょっとした因縁がある。 学生時…

バランスボール

を購入した。 僕は現在暇があればパソコンをする生活だった。 一日座っていて、外に出たかと思ったらビールを飲む生活だった。 絶食したからドアは通れるが、下っ腹のデブさ具合は隠せなかった。 心のデブさは隠せなかった。 一度街中にいるホームレスの人と…

昼夜が逆転する呪い

にかかった。 夜寝れないのに昼に寝てしまう呪いなのであった。 この呪いを解くには西の最果てに住むと言う魔女に会う必要があった。 そんな訳で外に出ようと思ったのだが、着ていく服がなかった。 ふんどしとか、Tバックとか、何故かそんな物ばかりが見つか…

絶食すれば

やせると思った。 三日間の絶食を通してどうにかドアから抜け出す事に成功した。 僕は三日間絶食したわけだが、同居人はその間僕が備蓄しておいた炊き込みご飯を食べて凌いでいた。 「デブなのにやつれてるんですね」と言われて心が温まった。 三日遅れで面…

暇だ暇だ

と言い続けていたら「暇なんだから来いよ」と言う名目で飲み会に誘ってもらいまくっていた。 気がついたら一週間でお酒を飲んでいない日が一日しかなかった。 こんなに誘ってもらえるなんてありがたい話ですね、何て思っていた。 久々に面接だったのでスーツ…

猫娘に

会いたいんだけど、と言う話を僕がすると馬鹿じゃないのと言われた。 正確にはお馬鹿じゃないのでしょうかと言われた。 「はぁ、猫娘可愛い。会いたい」 「お馬鹿じゃないのでしょうか」 「猫耳つけてコスプレしている人がいるんだからその中に一人くらい本…

関西の面接

が全滅した。 家に引きこもっているが、自らの社会的地位がそれを許してくれない。 今日、母が晩飯に招待してくれた。 実家へ向かったが、道中鳩に糞をかけられた。 人生って厳しい事の連続なんだなって思った。 ところで、僕の家は角部屋で、隣人は若い男性…

大学の友人

であるA君が度々飲もうと言ってくる。 先日A君と飲んだばかりなので少し飲みすぎな気もする。 僕の様なスーパーネオ無職ならいざ知らず、A君は社会人なのである。 「僕も無職とは言え、それほど暇ではないのですよ」 僕が言うと彼は「そんな!」と声を大にし…

僕の後輩に太った男が居た。 彼は僕が所属していた軽音楽部の後輩だった。 ある練習終わり、ボーカルを担当していた女の子が飲み物を忘れてしまった。 「このままだと喉を痛めるかも……」と彼女は不安げな表情をしていた。 その様子を見た後輩は「俺のカルピ…

バイト

が決まっていたのに蹴ってしまった。 なんかこう、焦って仕事を探している気がして違う気がしたからだ。 これで本格的な無職に戻ってしまった。 そろそろベランダで畑を作ろうかと思う。 そうすれば食料を買えなくなっても心配がない。 暇なので時間の合間に…

先日

家に帰ってくると彼女の姿がなかった。 いつもなら天井から逆さづりの状態で僕に髪の毛を絡めてきて脅かしてくると言うのに。 一体どうしたのだろうとカレンダーをみてハッとした。 そうか、もう盆が終わったのだ。 盆が終わった部屋は静かなものだった。 机…

日焼け

が酷すぎてほとんど動かなかった。 鏡に映った僕の姿は非常に黒く、闇なのか人なのか判別がつかなかった。 途中で宅急便が来たので彼女と一緒に宅配業者の方を出迎えると業者の人は悲鳴を上げて逃げ出した。

ナガスパ

に行った。 会社の方々に誘ってもらったからである。 待ち合わせ時間に一時間程遅刻して到着した。 皆で同期と上司の車にそれぞれ別れて目的地へと向かった。 帰省している僕の彼女も折角なので連れて行った。 彼女はナガスパに行くのが初めてらしく興奮して…

数日間

色々あってまったくブログを更新できていなかった。 この数日で僕の近況は大きく変わった。 まず僕は仕事を辞めた。 それまで社蓄だった僕はただの猫畜生に戻った。 これからどうするのか、とか先の展望は、とか色々考えるべきことはあるのだが、ひとまず僕…

数年

ぶりにライブに出た。 私は趣味でバンド活動をしているのだが、1年前に結成したっきりまるでライブなんて出れる気配がなかった。 一念発起してようやく出ようという話になり、今回無事に出演を果たした。 僕が楽屋で寝ているといつの間にかスタート時刻にな…

琵琶湖

に行きました。 会社の同期や上司にさそってもらったからです。 学校のプールの時間以外で泳ぐ事なんて人生で初めてでした。 スク水で泳ごうかなと思って張り切っていたのですが残念ながらそうはならなかった。 何の根拠もなしにこれ似合うんじゃないのと先…

のチューニングを久しぶりに行った。 ここ数日歩きっぱなしで、休みの日も体を休めず歩き回っていたため体にガタが来たのであった。 お風呂に入って足をよくマッサージしたあと、ストレッチを十分行った。 そのあとネジを外して足の内側にあるボルトをチュー…

梅雨

が明けたとびしゃびしゃの少女が僕のパソコンをいじりながら言った。 最近の彼女はびしゃびしゃになる事があまりなかった。乾いていた。 例年に比べると少し遅いんじゃないのと僕がゴリラと黒髭危機一髪を遊びながら言うと、そうかもしれないねと彼女は答え…

キングダム

がおもしろい。 キングダムは紀元前中国において秦が国を統一するまでの話を描いた物語である。 お前みたいな下僕がのし上がっていく話やで、僕にキングダムを勧めた先輩はそう説明した。 現在四十巻を越える巻数が出ているが、近くにあったレンタルショップ…

食材

がよく余る。 正確には作った料理が余るのだ。 本来必要な量を見誤り、食べる事が出来ると思って作成した量が異常に多くなってしまう現象だ。 いつの間にか冷蔵庫に入らなくなってしまった余りものの料理たちを見て僕は静かにため息をついた。 そんな時、チ…

梅雨

明けももうすぐねというオカマの発言と少女がくしゃみをするのはほぼ同時だった。 何言ってんの。僕は尋ねた。あんた何言ってんの。 「梅雨明けがもうすぐだって言ってんのよ」 おかまがいうには梅雨明けの日にちをネットで検索したところ、今月の二十日ごろ…

フランス料理

を食べに行った先輩が「最高やったわ」とおっしゃっていた。 「どう最高なんですか」 「まずミシェランの星がついとるの。コース食べるのに三時間くらいかけてな、味もホッペ落ちそうなくらいおいしいんや」 「へぇ」 まるで自分の生きてきた世界と異なる話…

がよくふる。 最近びしゃびしゃの女の子がよく外に出歩いているらしく、いつも通りびしゃびしゃになって帰ってくる。 仕方ないので僕とゴリラで風呂に入れなければならない。 すっかり暑くなってはいるが夜は冷えるのだ。放っておくと風邪をひいてしまう。 …

スタジオ

に六時間ほど入った。 僕はドラムをやっているのだが、六時間目には腰が抜けるかと思うくらい痛かった。 バンドメンバーと別れて駅のホームでたっていると背後を通ろうとした人とぶつかって僕の腰がスポンと抜けて地面に転がった。 「どうもすいません」と言…

昼間

主体の生活にしてからすこぶる仕事の調子が良くなった。 おかげで帰ってから寝るだけの生活が続いている。 仕事の終わりに小説を書いたり、曲を作ったりするのが僕の主体だった。 夜更かしをしない生活は随分と体を楽にした。 そして休みを除くと趣味に没頭…

スーパー

で買い物をしていたところ、先日最終面接に行った企業から連絡があった。 リクルートではなくマイナビから登録しなおして応募して欲しいとのことだった。仲介料が違うらしい。 僕はリクルートではエージェントを介して応募していた。 三年間現場で仕事をして…

今週

は怒涛である。 まず休みがない。 そして先日行った最終面接の結果が出る。 更に数年前に振られた女の子と飲む約束をしている。 単純計算で言うと二日に一回はイベントが起こる割合である。 いや、休みがないのはイベントではなく状況でしかないのでそれをイ…

なんだかよく

わからないうちに数日が経った。 またしても部屋がジャングルみたいになっていたのでゴリラとおかまと少女と共に掃除をした。 少女はつねにびちゃびちゃに濡れている為途中で戦力外通告した。 家事を一通りこなすと疲れがでて気がつけば眠っていた。 主婦を…