日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

昼夜が逆転する呪い

にかかった。

夜寝れないのに昼に寝てしまう呪いなのであった。

この呪いを解くには西の最果てに住むと言う魔女に会う必要があった。  
 
 
 
そんな訳で外に出ようと思ったのだが、着ていく服がなかった。

ふんどしとか、Tバックとか、何故かそんな物ばかりが見つかった。

29歳で無職なのでふんどしで外に出るのは少しばかりリスクが高くなってしまうと考えた。

関係ないけど29歳で無職って神様で中学生みたいなノリで僕は嫌いになれない。

だからなんだと。  
 
 
 
来週観光と就職面接がてら東京に行く事になった。

最近の日本は海外の方が多いので全くノンアポで果たしてやっていけるのか不安はある。

そう言えば以前受けた会社の面接官が訳のわからない文脈で「インバウンドですか」と尋ねてきた事がある。

インバウンドとは海外から日本に来る観光客の事であるし、経済的な意味合いでは海外の方が日本国内でお金を落とす事で得る特需を指し示す単語として用いられる。

あの時の投げつけられた「インバウンドですか」は完全におかしかった。そもそも何がインバウンドなのか分からない。

突然放たれた「インバウンドですか」と言う謎の質問に僕はどう答えるべきだったのだろう。

「俺が、俺達がインバウンドだ!」とか言っておけば良かったのだろうか。

謎は深まる。