に行った。
二科展という大きなコンテストの展示会である。
絵画や写真、彫刻などを取り扱うもので、日本有数の規模のコンテストらしいのだが詳しくは知らない。
幼馴染みの友人が写真で入賞したらしいので、会うついでに見に行くことにしたのだ。
会場は非常に広く、一階から三階までずらっと作品が並べられていた。
一階に飾られていた彫刻を適当に見ていたらファイナルファンタジーのラスボスみたいな造詣の像があった。
創作の役に立ちそうだな、と思って眺めていると背後からパシャリと音が聞こえた。
振り返ると少年が僕のことを写真で撮っていた。
僕の顔を見た少年は「わ、彫刻かと思ったのに」と目を丸くしていた。
失礼なガキだ。親の顔が見たいものである。
すると少年の母親がどうもすいませんと現れたので写真で撮っておいた。
ちょうど親の顔が見たかったのだ。
そんな感じで会場を回った。
時計を見ると友人と合流する約束の時間になっていた。
急いで行こうとしてふと見ると、自分以外に人がいないことに気がついた。
そう言えばさっきから物音一つしない。
異様な静寂と、細長い通路と、展示品の数々だけがそこにあった。
不気味に思ったが、とりあえずここから出なければならない。
仕方なく僕は更に奥に進むことにした。
戻るより進んだほうが早く出口につくとおもったのだ。
だが回っても回っても作品は尽きることがなく、建物もずっと奥まで続いていた。
もう数時間は経った気がする。
だが不思議なことに展示品は尽きる様子がなかった。
まさかこんなに作品を見ることになるとは思っていなかった。
まさか二科展がここまで広いだなんて。
ふと見ると、ファイナルファンタジーのラスボスっぽい彫刻が目に入った。
創作の役に立ちそうだな、と思っていると背後からパシャリとカメラの音が聞こえた。
振り返ると少年が僕のことを写真で撮っていた。
僕の顔を見た少年は「わ、彫刻かと思った」と目を丸くした。
親の顔が見たいものだと思っていると、少年の母親がどうもすいませんと現れたので写真で撮っておいた。
いつの間にか周囲には他の客の姿があり、出口もすぐそこにあった。
あれは何だったのだろうと不思議に思ったが、待ち合わせがあったのでその場を後にした。