休みである。
うちの会社は24時間体制のシフト制勤務である。
そのため休みは基本的に平日となる。
休みの日は基本的にやる事がない。
平日なのでイベントもなければ、お金もない。
友達もいなければ、出かける用事も無いのである。
「困った」
洗濯機に洗剤を投入しながら、僕は頭を抱えた。
「こんなに暇をもてあますとは思わなかった……」
掃除機をかけながら僕は首を振った。
「今日は一体何をしたら良いんだろう……」
買い物をしながら僕は溜め息をついた。
「こう言う時に彼女がいればなぁ」
どこか遠くを見ながら僕はポテトサラダを完成させた。
「耐え難い、こんな人生でいいんだろうか……」
シャワーを浴びながら、僕は憂いの表情を浮かべた。
「寂しさの周波数……ふごっ」
布団に入り呟きながら僕は眠りについた。
気がつけば僕の休みは終わっていた。
おかしい、まるで記憶がない。
誰かに記憶操作されたのではないだろうか。
理解が出来ない。
政府の陰謀だと思う。