日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

琵琶湖

に行きました。

会社の同期や上司にさそってもらったからです。

学校のプールの時間以外で泳ぐ事なんて人生で初めてでした。

スク水で泳ごうかなと思って張り切っていたのですが残念ながらそうはならなかった。

何の根拠もなしにこれ似合うんじゃないのと先輩が薦めてきた水着をサイズもデザインも水に購入しました。

琵琶湖で泳いでいると何度もおぼれそうな目に遭いました。

肉を食って酒を飲んでは何度も泳ぎました。

酔いと疲労と満腹感で頭がどうかしそうでした。

途中水中の奥深くから死んだおばあちゃんが手招きしているのが見えました。

懐かしくなりそちらに赴こうとしましたが波に流されてそうは行きませんでした。

ようやく足のつく場所で一息ついていると死んだおじいちゃんが足を引っ張って僕を深いほうへ誘おうとしました。

しかし激しい潮流におじいちゃんが流されていきました。

祖父母と十数年ぶりの交流をはたして僕は家に帰りました。

背中が焼けるように痛いです。

そう言えば祖父が「わしが味わった炎の苦しみを貴様にも味あわせる」などと琵琶湖の帰りしなに水から顔を出して言っていた事を思い出しました。

でも僕が「おじいちゃんは病院のベッドで大往生やったで」と言うと「そうかな」と祖父は首をかしげたのでした。

また行きたいです。