日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

名古屋

に行った。

次の職場を決める為の面接があったからだ。

会話をしていて実質内定的な発言を多々された。

やった、これで無事転職する事ができる。私は安堵した。

その後学力試験が行われた。事件はそこで起こった。

学力試験は俗に言うSPIと言うやつで、数学と国語を中心とした問題と性格診断が行われる。

僕はこれの発生を見越して事前に勉強していた。

余裕だろう。私は思っていた。

しかし私は忘れていた。

センター試験で数学が2点だった事を。


数学は嫌いだ。

何故あんなものがこの世界に存在するのか理解できない。

国語でいいじゃない。

あれだけあればいいじゃない。

数学いらないじゃない。

算数でいいじゃない。


かくして私の筆記試験は終わった。

恐らく非言語、所謂数学の分野では0点をたたき出したのではないかと思われた。

やけになって帰りしな風俗に行った。

そんな金の余裕はあるはずなかった。

理性が必死に「俺がここを食い止める! 早く逃げろ!」と叫んでいた。

しかし本能が「一人で格好つけさせるかよ」「俺もいるぜ」「私を忘れてもらっては困るな」などと全く逃げるそぶりを見せず私の中の理性は全滅した。

一万八千円も払って乳首も舐められない名古屋風俗は本当に糞だと思った。