日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

掃除

をした。部屋がジャングルみたいだったからだ。

木々を伐採し、燃えるごみに出したり掃除機をかけたりする。

布団を干し、洗濯をした。

台所にいるアナコンダを追い払うのが大変だった。

途中全身に巻きつかれたときはもうだめだと思った。


仕上げにバナナの木を切っているとゴリラが悲しそうな顔をした。

「残念だけど、もうお別れだな」

僕が言うとゴリラは悲しそうに頷いた。


出たゴミを全てゴミ収集車に持って行ってもらい、ようやく掃除は終わった。

部屋に戻るとコーヒーをいれ、ゴリラと一息ついた。