日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

眠た

過ぎて意識が朦朧とする。

これから仕事とか信じられない。

昨日は飲み会だった。会社の人とだった。

それのせいで、僕は疲れて眠れていないのだ。

 

飲み会までは良かった。

飲み会から帰るとき、僕は確かに地下鉄に乗った。

その地下鉄に乗って、たまたま席が空いて、眠ってしまったのだ。

 

気がつくと僕は「きさらぎ駅」と言う謎の駅にいた。

電車内には誰も居らず、しゃがれた車掌の声で「終点です」とアナウンスがながれていたのを思い出す。

降りると誰も居らず、そして地下鉄に乗っていたのに外にいた。

奇妙な事もあるものだ、などと考えながら、自宅に向けて歩いていた。

歩きながら、ふと「自分の沿線上に、きさらぎ駅などという駅はあっただろうか」と考えた。

どう考えてもなかったが、あると言うことにしたら割と早期の段階で事実を飲み込むことが出来るのではないかと考えた。

 

きさらぎ駅はまるで廃駅のようになにも無かった。

草木と、鈴虫の声と、何かを導くように電灯がぽつりぽつりと暗闇に浮かび上がっているだけだった。

暗闇の中には人ではない誰かが立っている気がして、僕は彼らを写真に撮ると儲かるのでは、と酩酊した心地で考えた。

 

しばらく歩いたが、一向に自宅が見える気配はなかった。

途中で田中と言う名札をつけた人がいたので「僕の家はどちらでしょうか」と尋ねると、田中さんは暗闇の明らかにケモノ臭漂う場所を指し示した。

しかたなく僕は田中さんの言うとおり、その道に入った。

道中色々あって100回くらい死に掛けた後に、なんとか家に帰った。

本当に危なかったと思う。

途中で魔龍騎士サーバナイトの軍隊に襲われた時はもうダメだと思った。

今度から飲みすぎには気をつけようと思う。