日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

韓国

に行っていた。

社員旅行である。


韓国は色々なものがごちゃっとしていた。

いろんな食物が出店に並び、いろんな化粧品が並び立てられていた。

カラーがビカビカしていて、とにかく味付けが濃かった。甘いものにはメイプルシロップとチョコレートシロップがデフォだった。


出店のカバン売りの店員さんが「オニサン、完璧な偽物あるよ」と言っていた。

おばちゃんが大阪難波に居そうな人ばかりだった。


変な街だな、と思った。

でも不思議と、懐かしさを感じた。

向こうで食った明洞餃子はお袋の作った餃子の味と酷似していた。


途中社長を含めた社員全員での会食では、酔っ払い過ぎて絶対に言ってはいけない社内の恋愛事情などが露呈していた。

僕たちはそれを「酔いの妄言」で忘れることにした。


二泊三日で韓国を後にし、日本に戻ってきた。


日本についた時「やっぱり日本が一番落ち着くな」などと思った。

しかし韓国にはなかった道端のゲロや、電車内で吐いている人を見た時、僕は日本に帰ってきたんだな、と思った。

引っ越したい。