日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

ろくに

眠れない。

季節の変わり目とはいつも厄介だ。

何故彼らはこうも厄介な交代の仕方をするのか、

僕には分からない。

 

「ではこの仕事をあなたに一任します」

「わかりました。では温度は」

「あなたに一任します」

「わかりました。では天気は」

「あなたに一任します」

「わかりました。では任期は」

「あなたに一任します」

「わかりました」

 

「それでは以前のデータを参考にして新しい季節を組み立てて行きましょう。

折角ですから私なりのアレンジも付け加えたいですね。

例年ではこの時期は20度前後が適温、そしてもう少ししたら梅雨、とありますが……。

このままでは面白くありませんね。

まず、夜は10度にしましょう。昼は30度で行きます。

もう梅雨でいいでしょう。後にする意味もわからん。

夏はセミが活発になる時期ですが……。

私もセミが見たい。

では二週間後に38度にしたいと思います」

 

こんな感じなのだろうか。

アレンジとかいいから。

ITベンチャー企業みたいな革新とかいいから。

変わらないままの君で居てほしい。

そう思う。