日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

給料日

だった。

とは言え決して裕福とはいえなかった。

 

何故なら僕はこの数ヶ月国に搾取され続けていた。

府民税や国民健康保険の支払いが、月末の最高に金のない時期にやってくるのだった。

 

 

しかし、これで僕はこの国の本当の恐ろしさを知ったと思った。

そう、これは失ったのではない。知識を得たのだ。

僕はこれからこの広い世界で生きる上で、必要最低限の知識を得たのだ。

 

そう思う事にした。

 

だが、良く考えるとそれはドMの発想であった。

痛みを知って悦んでいるのであった。

 

ところで、ずっとほしい物がある。

給料が入ったらそれを買おうと思っていた。

しかしそれが何か思い出せずに居た。

 

僕はしばらく何がほしかったのか、記憶を探る事にした。

このときの僕はまだ知らなかった。

自分のほしかったものが、トイレの芳香剤であるという事に。