日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

デブは家から出られない。

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 暇だ暇だ

と言い続けていたら「暇なんだから来いよ」と言う名目で飲み会に誘ってもらいまくっていた。

気がついたら一週間でお酒を飲んでいない日が一日しかなかった。

こんなに誘ってもらえるなんてありがたい話ですね、何て思っていた。  
 
 
久々に面接だったのでスーツを着ていくことになった。

大阪にあるベンチャー企業で、マーケティングを行う会社だった。

僕が意気揚々とスーツを着ると何故か腹部が苦しかった。

病気かと思って背後にいるストーカー兼同居人にウエストを測ってもらったところ、メジャーが脂肪に飲み込まれて姿を消した。

なるほど。  
 
 
 

 お腹が柔らかい話

確かに最近お腹が柔らかいとは思っていた。

僕がある日お腹を指で押したところ、指はずんずん脂肪に飲まれてしまったことがあった。

道行くおじさんに「僕のお腹をつついてもらえますか」と頼んだところ、彼は脂肪に飲み込まれてそのまま出てこなかった。

奇妙な事もあるものだなぁと思っていたのだがまさか太っていたとは思わなかった。  
 
 
 

 面接に行く

すっかり太ましくなった僕のウエストはスーツを通さなかった。

由々しき事態である。

「ダイエットをすべきではないでしょうか」と同居人が何か咀嚼する音を立てながら僕の背後で提案した。

臭いがしたので納豆だろうと思った。

「納豆か、いいかもしれないな」

納豆はたんぱく質が中心である。筋トレの効果もマシマシボンバーであるからして、カロリーオフと同時に身体も締まってよいかもしれない。

よし、とりあえず面接後に納豆を買おう。

僕はそう思い無理やりスーツを着ると面接へと向かった。

しかし残念ながら太くなりすぎた身体はドアを通る事が出来なかった。

みちみちと肉が壁にめり込む音と共に僕は身動きが取れなくなった。  
 
 
 

そういうわけでしばらく家から出られません。

よろしくお願いします。