日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

今日も

何もない素晴らしい一日だった。


晩御飯はやきそばにした。

いつもより食材がたくさんあったので少しだけ豪勢なものを作った。

ゴリラがバナナを食べながら僕のフライパン捌きを横で見て拍手していた。

四年間パスタ屋さんでバイトした甲斐があったな、と思った。


少し遅めの食事をしていて、最近職場の先輩がストレスで胃腸炎になった事を話した。

先輩は人の言動を気にしすぎなのではないか、という持論を僕は展開した。

「人それぞれって事をちゃんと頭じゃなく、心で理解したとき、他人からの視線なんて気にならなくなる。人の評価なんてどうでも良くなる。自分の生きたいように生きれるんだ。わかるかい?」

しかしゴリラは困惑したようにバナナの皮をゴミ箱に捨てるだけだった。

まだゴリラには早かったかな、などと思いながら生ゴミは生ゴミいれに捨てるよう注意した。