日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

GW

らしかった。

GWとはよくわからないが、ここ日本国では人間を一時的に街に増殖させるイベントが存在するらしい。

僕は奇怪な事に香川からやってきたメガネと酒を飲んだ。

メガネとは私の学生時代の友人で、丸い形をしていて中にレンズがはめられている。

彼は移動する手段としてよく人型のロボットを使う。

ロボットのエネルギー原料として酒が使用されており、定期的に酒を注入しないとロボットは動かない。

そのため傍から見ると「ああ、あの人は酒飲みなんだな」と言う認識になる。

しかし実際はメガネが移動手段に使うロボットに対しエネルギー補給を行っているに過ぎない。

僕がトイレに行って戻ってくるとロボットが故障したのかメガネがハイボールの中に突っ込まれていた。

その後メガネは沈黙し、代わりに故障した人型ロボットが僕に話しかけてきていた。

不思議な事もあるもんである。