日常と虚構のワルツ

嘘時々ホント

給料日

だった。

とは言え決して裕福とはいえなかった。

 

何故なら僕はこの数ヶ月国に搾取され続けていた。

府民税や国民健康保険の支払いが、月末の最高に金のない時期にやってくるのだった。

 

 

しかし、これで僕はこの国の本当の恐ろしさを知ったと思った。

そう、これは失ったのではない。知識を得たのだ。

僕はこれからこの広い世界で生きる上で、必要最低限の知識を得たのだ。

 

そう思う事にした。

 

だが、良く考えるとそれはドMの発想であった。

痛みを知って悦んでいるのであった。

 

ところで、ずっとほしい物がある。

給料が入ったらそれを買おうと思っていた。

しかしそれが何か思い出せずに居た。

 

僕はしばらく何がほしかったのか、記憶を探る事にした。

このときの僕はまだ知らなかった。

自分のほしかったものが、トイレの芳香剤であるという事に。

彼女

が欲しいと思っていた時期があった。

彼女がいれば僕は何をするだろう。

 

そうだな、まずは手を繋ぎたい。

それから……、そうだな、手を繋ぎたいかな。

更に、そうだ、手を繋ぎたい。

 

長澤まさみみたいな彼女が欲しい。

長澤まさみに笑顔で「うふふ、口元にインドカリーついてるよ」とか言われたい。

そうすれば、この人生にも価値が生まれる。

長澤まさみにインドカリーついてるよって言われる価値が生まれる。

そのためならこの右腕、くれてやる。

色々

な事がほったらかしになっていた。

ブログもその一つと言える。

 

東京に来て早いもので半年が経った。

僕は無事にとある会社の社内ライターとして働く事が出来ている。

仕事はそれなりに楽しく、それなりにしんどい。

会社では特に誰とも会話をしていない。

自宅で独り言を言っているときの方が遥かに活き活きとしている。

 

ブログを人気ブログにしてやろうと色々画策した時期もあったが、どれも性に合っていなかった。

こうやって適当に日常を綴ることが一番自分には向いている気がする。

気が向いたらちょこちょこ更新していこうと思う。

 

そしてこういう事を書くと向こう半年は更新しないのだ。

僕は知っている。

君のその笑顔も、繋いだ手の優しさも。

違う。そう言う事じゃない。そもそも女の子と手を繋いだ事がない。

嘘だ。ある。実はある。

僕は何度もお金を払っては、女性に手を繋いでもらうと言うことを趣味にしていた時期があった。

 

あの時はお金があれば全て許されると思っていた。

金が人間の存在価値だと、そう思っていたのだ。

今も思ってます。